東海大柔道部副部長で、柔道男子日本代表前監督の井上康生さんが18日、同大湘南キャンパス(平塚市北金目)でフランス柔道連盟の指導者ら27人に技の披露と練習方法の指導を行った。参加者はシドニー五輪金メダリストの繰り出す得意技や指導方法の実演に見入っていた。

 同連盟は15〜19日の日程で指導力向上のための研修を同大で受けており、その一環として井上さんの「指導」が実現した。

 井上さんは「教え過ぎてフランスの選手が強くなっても、日本相手に使わないでほしい」などとジョークを交えながら、現役時代に得意としていた内股をはじめ、世界を制した数々の技を見せた。また実際に選手と組んで技をチェックするなど、東京五輪の全7階級中5階級で金メダル獲得に導いた指導法を惜しげもなく伝授した。